最速女王、福島千里(北海道ハイテクAC)が、3日の静岡国際女子400メートルリレーを左太もも裏の張りのために棄権した。その後の同200メートルも大事を取って回避した。4月29日の織田記念国際同100メートル決勝も、ふくらはぎのけいれんのために棄権しており、これで2大会連続の棄権となった。

 前日練習では軽快な動きを見せていたものの、ウオーミングアップ中に違和感を訴えた。患部にテーピングを巻くなど本人は出場に意欲を見せていたが、最大目標のリオデジャネイロ五輪(8月開幕)に向け、無理するところではないと判断し、出場を取りやめた。指導する中村宏之監督によれば、大きな異常は見られないとのことで「本人も力は入ると言っているし、今のところ心配するほどのことではないと思う」と話した。

 今後予定している8日のセイコーゴールデンGP川崎への出場は、状態を見て判断する。