191センチの大型ハードラーが世界選手権の代表入りへ大きく前進した。男子400メートル障害で安部孝駿(25=デサントTC)が同選手権の参加標準記録(49秒35)を上回る49秒20の2位でゴール。苦手の第2レーンでもコーナーでスピードを落とさず、優勝したダウニングに食らいついた。7年ぶりの自己新でもあり「ようやく出た。コンプレックスではないけど情けなさもあった。次は48秒台を出して、ワンランク上の選手になりたい」と前を向いた。

 ここ数年は右膝や座骨に痛みが出て伸び悩んだ。骨盤エクササイズや砂浜ダッシュなどを取り入れて痛みも激減。今年1月からは20年東京五輪に向けて、練習拠点を地元の岡山に移した。「今は自然体で集中してやるべきことができている。3年後を見据えて、自己新ではなく日本新やその上を狙いたい」とさらなる成長を誓った。