来年夏のロンドン五輪を目指す陸上男子400メートル障害の為末大(32)が、スポーツ界に救済支援の灯をともした。13日午後に自らの公式ブログ(http://sports.nifty.com/tamesue/)で「チーム・ジャパン」と題し、被災者への義援金と支援メッセージを呼び掛けた。目標額は100万円も、13日夕に200万円超、アスリート仲間で広がり14日午前までに400万円を突破。関係者は「アクセスが集中しつながらない。どれくらになるのか」と言った。

 為末は現在、米国サンディエゴに生活拠点を置く。陸上競技に終わらず、スポーツ界の垣根を越えた「アスリート・ソサエティ」も主宰。社会との関わりを考え、さまざまなイベントを実践。今回の支援には「私たちが国から社会から支援を受けたのは、人々に希望をもたらす存在だから。苦しいときに人々の力になり得る存在だからです。日本は決して屈しない」と訴えた。