フィギュアスケート日本女子のエース、浅田真央(21=中京大)が4大陸選手権2位から一夜明けた12日、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を解禁した理由などを穏やかな表情で語った。

 -3回転半を跳んで

 浅田

 自分が強く持てるものの1つ。それがしっかり自分のものになったのは大きな一歩だと思う。

 -ショートプログラム、フリーともに回転不足と判定された

 浅田

 ショートの方は完璧な回転不足だったが、フリーは自分で降りたと思った。(判定は)多少ショックだったが、ほぼ成功に近いアクセル。この感覚を日本に帰っても忘れず、練習に臨めたら大丈夫だと思う。

 -今季優勝したロシア杯と全日本選手権では回避した。挑戦の理由は

 浅田

 今季は跳ぶつもりで練習してきたが、回転が足りず、演技に入れても意味がないという状態だった。こちらに来て回るようになり、跳べたら得点がもらえる状態になった。佐藤信夫先生からも「やってはいけない」という指示はなかった。やっていいと思った。自分もできると思った。

 -ただ、ほかのミスもあって優勝を逃した

 浅田

 トリプルアクセルだけでは駄目だと思った。今回は跳ぶということが強過ぎて、フリーはほかの部分が少しおろそかになったのではないかと思う。-世界選手権では2季ぶりの優勝が懸かる

 浅田

 勝ちに行くと思うと縮こまってしまうと思う。力強いスピードと力強い気持ちがあれば大丈夫。自分のできることを出し切ればいい。