バスケットボールのbjリーグ広島が今日11日にも、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に対し、広島県協会を提訴する。男子の国内リーグのNBLとTKbjリーグを統合して来年10月にスタートする新リーグ参加のため、同協会に支援要請も拒否。今日の最終会談次第では、支援拒否の取り消しを求め、JSAAに申し立てを行う。

 納得できない。広島の中島健太社長は10日も、同協会の青木会長に支援を要請したが断られた。今日11日、同協会の副会長との話し合い次第ではJSAAに提訴する。中島社長は「平和的解決を望みますが、我々にもファン、選手がいる。不可解な理由で支援を断られたままではいられない」と話した。

 新リーグは加盟条件として地元協会の支援は必須としており、15日までに同協会の支援の確約を求めている。同協会は拒否の理由として「NBLの広島もあり、同県の市場規模を考えると2クラブの支援は困難」などを理由に挙げている。もっとも東京は7、愛知は5クラブが申請中。中島社長は「bjとNBLの扱いが不平等」と疑念を口にした。

 ゴタゴタ続きだった日本協会は川淵新体制となり国際連盟(FIBA)からの制裁解除は目前だが、地方を含めたバスケット界の病巣は根深く、体質改善は簡単ではない。