日本が逆転で16年世界グループ残留を決めた。

 最終日の第1試合でエースで世界6位の錦織圭(25=日清食品)が、エース対決で同59位のヒラルド(27)を6-4、6-2、7-6のストレートで下すと、続く最終試合で同124位のダニエル太郎(22=エイブル)が、同123位のファジャ(32)を7-6、6-3、6-2のストレートで下し、日本は通算3勝2敗で勝った。

 錦織は、この日、自分のサービスゲームを1度も落とさない盤石のテニスで、ダニエルにつなげた。「守りと攻めがうまくできていた。満足する内容」と、世界6位の実力の違いを見せつけた。ランク下の相手とはいえ、エースの役割を果たし、全米1回戦負けから、見事に復活を遂げた。

 ダニエルは、第1セットスタートから「何をやっていたのか分からない」と、2-5と追い込まれた。セットポイントも1度握られた。しかし、「相手も緊張していたと思う」とじりじりと追い上げ、最後はタイブレークを制し逆転でセットを奪った。これが大きかった。第2セット以降も得意のストロークと守備で、13年チェコ戦に続き2度目の出場でデ杯初勝利が日本の勝利となった。

 日本は、15年に続き16年3月4~6日の世界グループ1回戦で戦う。