世界ランキング4位の日本が同10位のニュージーランドを破り、リオデジャネイロ・パラリンピック出場へ向けて好スタートを切った。

 第2ピリオドで1点差まで詰め寄られる場面もあったが、エースの池崎大輔(37)が28点、池透暢(いけ・ゆきのぶ、35)が8点と“池池コンビ”が計36得点をあげる活躍を見せ、初戦を勝利した。池のロングボールを受け、緩急をつけた車いすテクニックで相手を翻弄(ほんろう)した池崎は「この勝利を次の韓国戦にもつなげたい。リオ出場は通過点で、目標は(リオで)メダルを獲得することなのでこの大会は勝ち続けたい」と気を引き締めた。

 荻野晃一監督は試合前のミーティングで「終始ジャパンペース」をテーマに選手に気合を入れた。ラグビーのW杯イングランド大会で大活躍した日本代表にも刺激を受け、「我々もラグビー日本代表と同じような感動を与える試合をみせたい」と話した。

 今大会は、世界ランキング3位のオーストラリアと同24位の韓国を含めて4カ国が出場。昨年の世界選手権で優勝し、既にリオ大会の出場権をもつオーストラリアを除く3カ国の中での最上位がリオ大会の切符を獲得できる。

 4カ国の総当たり(各2試合)予選後、順位決定戦を行う。日本はロンドン・パラリンピック4位の雪辱を果たすために、4大会連続のパラリンピック出場を目指す。