13日に開幕するアルペンスキーの男子ワールドカップ(W杯)の前日会見が12日、会場の新潟県湯沢町の苗場スキー場で行われ、日本のエースで、回転に出場する湯浅直樹(32=スポーツアルペンク)は「今シーズンは全体的に苦しいシーズンだった。しかし、攻めの滑りを見せたい」と話した。

 06年トリノ五輪回転7位入賞、12年のW杯マドンナディカンピリオ大会回転で3位となった湯浅も、持病の腰痛など、度重なるケガもあり、今季は不振が続いた。W杯第6戦まで、上位30人による2回目進出がなく、シードからも外れた。しかし、1月に行われた第7戦で20位となり、今季初のW杯得点を獲得。「ようやく数字を残せた。最低限の結果は出せた」と、復調の兆しで、地元の大会に挑む。

 アルペンのW杯が国内で開催されるのは06年志賀高原大会以来10年ぶり。苗場は、73年に国内初のW杯が開催された記念すべき舞台。75年にも2度目が開催されており、それ以来、41年ぶりのW杯開催となる。