卓球女子でリオデジャネイロ五輪代表の福原愛(27=ANA)が22日、ワールドツアーのクロアチアオープン(24日開幕、ザグレブ)出場のため、羽田空港を出発した。

 今年に入って、格下に敗れる大会が続いただけでなく、4月には「せきぜんそく」と診断されるなど体調不良もあっただけに、五輪本番への復調に挑む。

 4月中旬のポーランドオープンから帰国後は、新しい練習方法に変更。これまでは基本練習を中心に時間をかけて行ってきたが、代表合宿を含めて男女両方の選手との実戦形式を増やした。また装いもリフレッシュ。バドミントンで12年ロンドン五輪銀メダルを獲得した親友の藤井瑞希(27)に編み込んでもらった新ヘアで登場し、新ネイルや、代表合宿が行われていた味の素トレセン近くの赤羽駅近くで購入したゴールドとピンクのピアスも披露した。「髪形とかも変えて気分転換もできましたし、とにかく結果を出したい。体調も薬を調整してもらって、だいぶよくなりました」と心身ともに復調要素を整ってきた。

 今後はリオに向けての試合機会を増やすため、自己最多に並ぶ5大会連続でワールドツアーに参戦する予定。「オーストラリア(オープン)にエントリーするかは、まだ分かりませんが、韓国(オープン)まで全部出るつもりで準備していますし、その覚悟です」。スロベニアオープン(6月1日開幕)、オーストラリアオープン(同8日)、日本オープン(同15日)、韓国オープン(同22)と、約1カ月間戦い続ける荒治療となる。