初優勝を目指した日本女子は、中国に1-2で敗れて、2年連続の決勝進出とはならなかった。

 エースの上地結衣(22)はシングルスで朱珍珍をストレートで下すも、堂森佳南子(40)と組んだダブルスでは黄恵敏・朱珍珍ペアにストレート負けを喫した。敗れた日本は、27日に3位決定戦でロシアと対戦する。

 16連覇中のオランダを破って優勝することを目標にしていた上地にとって、悔しい敗戦となった。シングルスでは堂森が直前に敗れてもう後がなく、さらに大勢の観客を前にしてプレッシャーを感じていた。焦りからか、第1セットはスピンをかけた球を出して前へ持って行く自身のスタイルとは正反対の後方でのラリーが目立った。しかし、第2セットからはコーチの「バックに多めに配球してもいいのではないか」というアドバイスを意識して臨んだ。さらに「ここ最近では1番使えた」という習得に力を入れているトップスピンと得意のスライスを併用して攻め込み、危なげない試合運びで勝利した。

 一方でダブルスでは終始、苦戦した。当初の戦術としては後ろからのラリーが得意な相手ペアに対して前後左右に動かせることを意識していたが、相手の精度の高さに手玉に取られて、2セットで2ゲームしか取れずに完敗した。

 しかし、収穫もあった。これまで未知数だった中国と対戦できた。「想像していたよりもまだ穴はあると感じた。戦い方次第では互角に戦える相手だと感じた」と手応えを口にした。ロシア戦に向けて「3位と4位では全然違う。明日も厳しい試合になるが、今日の反省を生かしてプレーできれば」と気持ちを切り替えていた。