コマツ女子柔道部は11日、世界選手権に4度出場し優勝2度、準優勝2度の実績を残した48キロ級の浅見八瑠奈(28)の現役引退を発表した。今後は同部のコーチとして後進を指導する。

 浅見は愛媛・新田高、山梨学院大を経て2011年にコマツへ入り、背負い投げや足技を武器に活躍。10、11年と世界選手権を連覇したが、12年ロンドン五輪は国内最終選考会の1回戦で敗れ出場できなかった。さらに13、15年と世界2位になりながら、今夏のリオデジャネイロ五輪も4月の最終選考会で初戦敗退し代表から漏れた。

 故郷の愛媛県代表で出場した10月8日の岩手国体が引退試合となった。浅見は所属先を通じ「25年間、無我夢中で柔道に打ち込んできました。五輪を目指して歩んできた夢への挑戦の過程は、私にとって一生の財産です」とコメントした。