ラグビーのトップリーグ神戸製鋼ジム・マッケイ・ヘッドコーチ(HC=50)が9日、11日東芝戦(ノエスタ)での序盤勝負に焦点を合わせた。

 この日は神戸市内で練習を行い、出場メンバーが発表された。相手の東芝は現在4連敗中と苦戦が続いているが、マッケイHCは「潜在的に危険なチーム。どこかのタイミングで勝ち始める。我々はいい(試合の)入りで『今週もか…』と相手に思わせる必要がある」と油断を排除した。

 今節は身長208センチを誇る元南アフリカ代表ロック、アンドリース・ベッカー(33)が故障から復帰即先発。9月10日コカ・コーラ戦以来の出場になる。10月29日NEC戦で左肘脱臼に見舞われたSOイーリ・ニコラス(28)も控えながらメンバー入り。現在12トライでリーグトップタイのWTB山下楽平(24)は軽い負傷でメンバー外だが、勝利へ好材料が多い状況だ。

 神戸製鋼は現在8勝2敗の4位。首位ヤマハ発動機には勝ち点10差で、18日には直接対決が待つ。ニコラスは「優勝して、日本選手権というのが目標にある」と言い切った。東芝戦はNHKで全国生中継。かすかに見える13季ぶり優勝へ、1つも負けられない戦いが続いていく。