全日本柔道連盟(全柔連)は22日、体重無差別で争う全日本選手権(4月29日、東京・日本武道館)の組み合わせを発表した。

 リオデジャネイロ五輪柔道男子73キロ級金メダルの大野将平(25=旭化成)は2回戦から登場し、ウルフ・アロン(東海大)と同じブロックに入った。ともに勝ち上がれば準々決勝で対戦する。

 身長170センチ、体重73キロの大野は出場選手44人の中で体が一番小さい。出場は3年ぶりで、前回は3回戦で敗れた。今月9日の公開稽古では「五輪や世界選手権と同等かそれ以上の価値がある大会。どこまで通用するか試したい」と決意表明した。無差別級に憧れがあり「73キロ級という小さな枠組みにとらわれたくない」とも話していた。今夏の世界選手権(ブダペスト)の最終選考会を兼ねる4月1日、2日の全日本選抜体重別選手権は欠場する。

 また、リオ五輪90キロ級金メダルのベイカー茉秋は順当に進めば準決勝で2連覇を目指す王子谷剛志と対戦する。

 全柔連は全日本女子選手権(4月16日、横浜文化体育館)の組み合わせも発表。リオ五輪78キロ超級銅メダルで4度目の日本一を目指す山部佳苗は2回戦から出場し、前大会準優勝の田知本愛とは決勝まで当たらないブロックに入った。