平野美宇(17=エリートアカデミー)が女子シングルス決勝で初優勝を果たした。14日の準々決勝で世界ランキング1位の丁寧、この日の準決勝で同2位の朱雨玲、決勝は同5位の陳夢と、中国の強豪選手を立て続けに破り、3年後の東京五輪に期待を抱かせる快挙となった。

 日本勢の同種目優勝は1974年大会の枝野とみえ、96年大会の小山ちれに続き3人目。

 平野は昨年、10月に女子ワールドカップ(W杯)を日本選手として初めて制し、その後は中国スーパーリーグの「オルドス」入りして経験を積んだ。16歳だった今年1月の全日本選手権で第一人者の石川佳純(全農)を破り、史上最年少で優勝していた。

 ▽平野美宇の話 これが現実か分からない。中国選手には攻撃的じゃなければ勝てない。すごくいい卓球ができた。中国人に3回勝つのはまぐれではできない。そこは自信になった。自分の実力も上がってきたと思う。