スポーツ庁は19日、「まんが スポーツで地域活性化」の全12シリーズのお披露目会を都内で行った。鈴木大地長官は「画期的なこと。2020年大会を一過性のものにせず、全国に恩恵が行くようにしたい」と話した。同庁によると12巻のマンガを発行するのは中央省庁では過去最多。

 題材はスポーツで地元が活性化した以下の全国12地域の事例。

 (1)北海道網走市「ラグビー合宿の聖地へ」

 (2)岩手県紫波町「日本初のバレーボール専用体育館・オガールベース」

 (3)秋田県「バスケで秋田を元気に」

 (4)群馬県みなかみ町「世界が注目するアウトドア天国・みなかみ」

 (5)新潟県長岡市「市民が主役の交流拠点・アオーレ長岡」

 (6)長野県松本市「サッカーで地域を盛り上げる」

 (7)三重県熊野市「マリンスポーツでまちおこし」

 (8)島根県出雲市「『自立と連携』スポーツを核に地域に雇用を生む」

 (9)愛媛県「瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会」

 (10)福岡県飯塚市「Japan Open 飯塚国際車いすテニス大会」

 (11)佐賀県「スポーツコミッションで合宿誘致」

 (12)大分県「大分国際車いすマラソン大会」

 作者は地元にゆかりのある学生などの若者を公募した。

 秋田県の主役となったBリーグ・秋田ノーザンハピネッツの水野勇気社長は「全国の若い人たちに地域の取り組みを知ってもらう良い機会。東京五輪機運に秋田も取り残されないように頑張りたい」と語った。

 スポーツ庁は低予算でスポーツの魅力を伝えようと奔走。各12作品へ謝金10万円を支払った以外は、日本生命とスズキの協賛金で本事業を進めた。

 今後、全国の約2万1000校の中学、高校に配られる。既にインターネット販売は始まっており、1冊税込み540円。6月には店頭販売も行う予定。