男子テニスで右手首の故障のため実戦を離れていた世界ランキング8位の錦織圭(日清食品)が8日、約1カ月半ぶりに復帰するマドリード・オープンを前にマドリードで記者会見し「まだ100パーセントではないけど、復帰できてうれしい。体と相談しながら、なるべく上にいけるように頑張りたい」と抱負を述べた。

 3月下旬のマイアミ・オープンで痛めて練習拠点の米フロリダ州で回復に努めたが、4月のバルセロナ・オープンを欠場。本格的な練習再開は「本当に最近。練習はほぼしていなかった」と明かした。同じクレーコートで行われる全仏オープン(パリ)の開幕を28日に控え「リスクはあまり冒したくない。まだ自信があるわけではないので、そんなには期待していない」と本音も漏らした。

 会見後は屋外コートで実戦形式の練習を約1時間半行い、手首に負担がかかるサーブやフォアハンドのショットでポイントを奪う場面もあった。

 この大会は4大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会で過去3年は準優勝1回、4強入りが2回と相性が良い。第6シードとして2回戦から登場し、アルベルト・ラモス(スペイン)とディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)の勝者と当たる。