ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(20=クラレ)が22日、欧州サマーグランプリ(GP)大会を終えて羽田空港に帰国し、猛省した。

 チェコでの第2戦は、スキー板の長さに対しての体重不足により予選失格となった。毎回、使用する板に応じた制限体重ギリギリで調整しており、今回は200グラム足りなかった。高梨は「あってはならない失格。暑さは理由にならず、そこに合わせていけないのであれば選手失格です」と猛省し、「一瞬、頭の中が真っ白になった。今でも腹立たしいし、国の代表として試合に出場出来ないのは謝るしかない。今後、このようなことがないように自己管理します。本当にすみませんでした」と謝罪した。

 試合当日の気温は25度超で日差しが強かった。スキー板を持ってスタート位置まで登った。汗もかいていたため、定期的に水も飲んでいたという。ジャンプ後に体重計測して、2回測定したが体重不足により失格となった。今後は、体重管理を強化して「いろんな場所で図って、体重の誤差がないように自己管理したい」と話した。

 第3戦では、前日の第2戦の失格を乗り越えて優勝した。「食事も完食して臨んだ。失敗、反省から切り替えて臨めたのは良かった」と振り返った。記者から「夏にやり残したことは?」と問われると、「冷やし中華を食べていないので食べたい」と回答。この時が唯一、笑みを見せた瞬間だった。