<卓球:全日本選手権>◇2日目◇18日◇東京体育館

 小学5年生の平野美宇(11=ミキハウスJSC)が大物食いを演じた。ジュニア女子4回戦で、年代別の国際大会で優勝経験を持ち、過去1度も勝てなかった青森山田高の宋恵佳(16)にストレート勝ち。自己最高の5回戦に進んだ。女子シングルスでも同学年の伊藤美誠(11)、小6の加藤美優(12)とともに1回戦を突破。小学生トリオが好発進した。

 11歳の平野はジュニア3試合を含む計5試合をすべて勝ち抜き「全種目、明日に残れたのでうれしい」と喜んだ。圧巻はジュニア4回戦の宋戦。一般の部スーパーシードで過去3戦全敗の相手を、身長が150センチに伸びて身に付いたパワーで圧倒した。「肩が凝るし足も疲れる」と、週1回は整骨院でマッサージを受ける。試合中は多くのメディアに囲まれるが「相手が緊張してくれるのでラッキーです」と手慣れたものだった。