日本相撲協会は13日、秋場所後の10月1日に東京・両国国技館で開かれる定例の師匠会で、警視庁本所署による違法薬物に関する講演会を実施し、十両以上の関取全員も同席させることを発表した。

 角界では昨夏に元幕内若ノ鵬、今年1月に元十両若麒麟が相次いで大麻所持容疑で逮捕されるなど、違法薬物による不祥事が起きていた。部屋持ちの親方で構成される師匠会に関取が同席するのは初めて。以前から本所署に依頼していたという伊勢ノ海生活指導部長(元関脇藤ノ川)は「このような講演会も初の試みだが、師匠会は勉強会の要素もある。親方や関取衆にも薬物への意識を高めてもらいたい」と話した。