日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、新十両4人を含む十両昇進力士6人を発表した。19歳の舛ノ山(千賀ノ浦)と20歳の高安(鳴戸)は、平成生まれ初の関取になった。

 高安は千葉県松戸市の鳴戸部屋で記者会見し「1つの目標を達成できて、うれしさでいっぱいです」と緊張した表情で話した。

 秋場所は西幕下13枚目で7戦全勝し、一気に新十両の座を手にした。185センチ、148キロの20歳は中学卒業と同時に力士になり、得意の突き、押しと左四つからの攻めに磨きをかけてきた。同じく新十両の舛ノ山とは同じ平成生まれ初の関取となり、「同じ世代なんで励まし合い、2人で競い合って角界を盛り上げていきたい」とさらなる出世を誓った。

 同席した師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)は、この日が58歳の誕生日。頼もしい弟子を見つめながら、「三役、その上を狙える力士。関節が柔らかく、筋肉の質もいい。相手に対応できる力がある」と豊かな将来性に期待した。