日本相撲協会が評議員会で承認した年寄名跡規定案のポイントは次の通り。

 一、名跡は協会管理。

 一、後継者の推薦権確保。年寄資格審査委員会を新設して襲名の適否を審査し、理事会へ報告。

 一、名跡襲名や後継者推薦に絡む金銭授受の禁止。金銭のほか、物品などの経済的利益も含む。先代親方への顧問料などの支払いは容認。

 一、先代との取引内容を年1回(2月末を想定)協会へ申告。危機管理委員会で審議し、金銭などの授受が判明すれば懲戒解雇、または契約解除で事実上の角界追放。

 一、名跡の貸借禁止。現在、所有者から名跡を借りている親方には新法人移行後、3年間の猶予を与える。