春場所の3賞選考委員会が千秋楽の29日、大阪府立体育会館の記者クラブで行われた。敢闘賞は初場所に続き11勝を挙げた豊真将(27=錣山)が2場所連続3回目の受賞。技能賞は3大関を破って10勝した鶴竜(23=井筒)がもろ差しの型を評価され、08年初場所以来2度目の受賞。殊勲賞は2場所連続で該当者がいなかった。

 ▽殊勲賞

 該当者なし

 ▽敢闘賞

 豊真将(3)

 ▽技能賞

 鶴竜(2)

 ※カッコ内は受賞回数

 豊真将は2場所連続3回目の敢闘賞に「番付が上がっても、自分の相撲が通じたことが自信になった」と喜んだ。本割は同じく技能賞を受賞した鶴竜の肩すかしに敗れたが、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)と、鶴竜の師匠井筒親方(元関脇逆鉾)が兄弟という関係で「2人で3賞を取れたことはうれしい」とサバサバしていた。