日本相撲協会の特別調査委員を解任された山口弘典氏(77)が、生活指導部特別委員に復帰していたことが27日分かった。21日の生活委に再び委員として出席した。山口氏が最高顧問のヤマグチ土浦ボクシングジム岩本会長を経由した入場整理券で、暴力団組長が維持員席で夏場所を観戦。人づてにどう渡ったかは不明だったが、調査委は監督責任として山口委員の辞任を協会に勧告し、理事会も生活委辞任と合わせて承認した。山口氏は「やましいことをしたことになる」と辞任勧告を拒否し、当時の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)も山口氏が関与していないことは把握していた。村山副理事長が「これまでの貢献もあり、名誉回復したい」と復帰を要請し、山口氏も受け入れた。