
- 3回裏中日2死一、三塁、福原忍投手コーチらナインと話すマウンドの岩貞祐太(撮影・森本幸一)
阪神が中日との接戦を制した。先発岩貞が5回2失点で粘りの投球を見せ、首脳陣は継投策で勝利をつかんだ。日刊スポーツ評論家の山田久志氏は、このベンチワークを解説した。
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阪神ベンチは、岩貞を5回で下げて継投にでた。球数は89球。あとの4イニングは、藤川、能見、ジョンソン、ドリスをつぎ込んで逃げ切りに成功する。
山田 阪神ベンチは岩貞がつかまりそうな気配を感じたのかもしれない。でもせめてもう1イニング投げさせるという我慢ができなかったのだろうか。ビジターでの継投としてはタイミングが早く、このようなリレーは得てして後が詰まってきて、必ずしわ寄せがくる。
同点の6回裏は藤川が抑えた。阪神は7回表に糸井の2点打でリードした。
山田 あそこで勝ち越すことができたから、勝ちパターンのピッチャーをつぎ込むことができた。ベンチは岩貞交代を決めた時点で点をとることができる保証はなかったはず。岩貞は粘り強く投げた。もう1イニング引っ張って、7回を藤川、能見の2人に頑張ってもらうという継投もできたはずだ。
7回裏は、3番手能見が1死一、二塁で4番ビシエドを迎えると、ジョンソンを投入。ビシエド、阿部を打ちとって、続く8回裏も投げきった。ジョンソンにとっては今シーズン2試合目の「イニングまたぎ」だった。
山田 阪神はセ・リーグのなかでもリリーフがそろっているほうだ。だからこそ、もう少し余裕のある継投を心掛けたい。阪神の29日の先発は青柳だから、やはりピッチャーをつないでの試合になることが予想されるから余計だった。このカード初戦に勝ちを計算した西で負けた阪神にとって、もちろん、この勝利は大きい。チームとしては気持ち良く3戦目を迎えることができる。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】

- ジョンソンを迎える矢野監督(左)(撮影・前岡正明)




