野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は中西清起氏(63=日刊スポーツ評論家)。
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セ・リーグにとってはシーズンの行方を左右しかねない1週間になるかもしれない。
交流戦スタートから2カードを終えて、首位阪神と2位チームのゲーム差は2・5ゲーム差から3・5ゲーム差に広がった。交流戦で順調なスタートを切った阪神が2位に5ゲーム差をつけるようなことになれば、抜け出す感じになってくる。「独走」というワードが出てくるんじゃないかな。
日曜日のゲームは6試合すべてセ・リーグ球団が勝利するという形になったが、阪神だけが勝って他の5球団が負けるということもあり得る。つぶし合いがないだけに、あっという間にゲーム差も広がる。これが交流戦だ。
DeNA、巨人、広島がどこまで踏ん張るかだろう。4位に後退した巨人は5連敗があった。岡本がいないっていうところもあるけど、長打力がない。そこでなかなか波に乗れない。先発に勝ち星がつかないというのもそこが影響していると思う。
DeNAはバウアーが調子を上げている。ただ、バウアー1人ではなかなか苦しい。もともと打力もあってセ・リーグのなかでは交流戦も苦にしないチーム。サヨナラ勝ちした日曜日のような勢いのあるゲームから乗っていく可能性はある。
セ・リーグの打撃成績に目を移すと、3割打者は3割6厘の広島ファビアンしかいない。これは近年の傾向でもあるが、トレーニング技術の向上に伴って投手のレベル、技術が上がっているということは間違いない。ルーキーだって150キロを普通に投げるんだから。投高打低の傾向は交流戦に入ってからも変わらない。ロースコアのゲーム、接戦のゲームをいかに勝ちきるかということが、やはりポイントにある。
阪神の状態の良さは誰の目にも明らかだろう。投手陣が充実し、主力に大きなけが人がいない。7月末の期限に向けてトレードの動きも出てくるでしょう。阪神のこの充実ぶりを見ていると、このまま指をくわえて見ているわけにはいかないとなる。交流戦後を見据える球団も出てくる。(日刊スポーツ評論家)




