阪神が同一カード3連敗を喫した。3回には右翼佐藤輝の“後逸”から勝ち越しを許し、4回には左翼森下の“後逸”から追加点を許す散々な黒星。3試合連続逆転負けで交流戦首位からも陥落。阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(71)が解説した。

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阪神は外野の両翼に痛いミスが出た。右翼の佐藤輝は2回に右中間への打球を止められなかったが、ベルーナドームの外野の人工芝は、ハネる傾向にある。普段プレーする機会のない球場で、試合前には注意して練習しているのだろうが、対応するのは難しい部分がある。ましてや昨年まで2年間、三塁が本職。打球のはねる速さや距離感を誤り、判断ミスだった。

4回の森下の守備は慎重さに欠けたところがあった。打球に回転がかかっていたこともあるが、人工芝でも時にイレギュラーすることがある。森下は「捕れるよ」といったポーズを見せていた。右翼から左翼に移り、そろそろ慣れてきたと感じる時期。スキが出たプレーだった。2人とも、ポジション変更の影響はあるだろう。本職の守備位置なら、打球に対し、自然に体が動くものだ。

守備位置に関して、私は今の布陣にあまりメリットを感じないが、チーム内部の考えもある。3、4番を打つ中心選手のポジションを変更したので、次戦から元に戻すという簡単な話ではないだろう。それでも左翼を守っていた前川が調子を上げて1軍復帰した時に、どうするのか。このままでいくのか、変更するのか、見つめ直す必要がある。

また以前に先発投手の代え時が早いと語ったことがあるが、このカードの負け方を見ると、リリーフ陣への負担というツケが回っている。長いシーズンでは、石井のようなアクシデントもある。先発投手に1イニングでも長く投げさせるように、意識を持たせるべきではないか。中継ぎ陣の疲労を見ると、このままでは勝ちパターンの展開で不安を伴う。

チームはまだ首位にいる。守備の布陣とブルペン。今回の3連敗で、立て直すべき2つのポイントが浮き彫りになった。

西武対阪神 2回裏西武無死、三塁打となった山村の打球を捕球できず後逸し、厳しい表情の右翼手佐藤輝(撮影・江口和貴)
西武対阪神 2回裏西武無死、三塁打となった山村の打球を捕球できず後逸し、厳しい表情の右翼手佐藤輝(撮影・江口和貴)
西武対阪神 敗れて引き揚げる阪神藤川監督(撮影・宮地輝)
西武対阪神 敗れて引き揚げる阪神藤川監督(撮影・宮地輝)