阪神が49年ぶりとなる球団ワーストタイの5試合連続逆転負けを喫した。「日本生命セ・パ交流戦」の敵地楽天戦は3回に2点を先制したが、雨中のシーソーゲームに突入。4-4の延長10回に7番手岩貞祐太投手(33)が3連打を浴びて今季最長5時間10分ゲームは痛恨のサヨナラ負けに終わった。日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(43)はチーム全体に焦りにも似た意識を感じ取り、「今こそ阪神のスタイルを貫いてほしい」と強調した。【聞き手=佐井陽介】
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阪神救援陣には今まで以上に「絶対に抑えないといけない」と重圧がかかっているのかもしれません。前日まで4試合連続逆転負け。ここに来て終盤にブルペン陣が崩れるパターンが続いているだけに、それも仕方がありません。この日は2点リードの7回裏、3番手の桐敷投手が先頭の中島選手を2ストライクと追い込みながら、3球目のツーシームが外角低めのストライクゾーンに入ってしまい、三塁線を破る二塁打を打たれました。この一打から3失点したわけですが、先頭打者への投球からも「早くアウトを取りたい」という焦りにも似た感情を感じました。
今、阪神ブルペン陣には石井投手がいません。先週のオリックス戦でライナーを頭部に受けての離脱。箇所が箇所だけに当然、復帰を焦らせるわけにいかないのは説明するまでもありません。ただ、岩崎投手に代わってクローザーにも抜てきされたほどの右腕の穴は、そう簡単には埋まりません。とはいえ、石井投手が離脱していても、阪神のブルペンが12球団屈指の陣容を誇っているのは間違いありません。現時点で流れが悪いのは事実でしょうが、この流れもいつかは途切れるもの。こんな時期だからこそ負の連鎖に惑わされず、タイガースのスタイルを貫いてほしいものです。
もしかしたら打線にも力みはあるかもしれません。これだけ連続で終盤に逆転されていると、今度は無意識のうちに「もっと点を取っておかないといけない」といった気持ちも出てくるものです。ただ、冷静に振り返れば、この日もリードを作って鉄壁リリーフ陣に終盤を託す、という勝ちパターンは作れています。阪神のストロングスタイルを貫き通せば、おのずと流れは取り戻せるはずです。(日刊スポーツ評論家)




