新型コロナウイルス感染が発表された左から阪神藤浪晋太郎、伊藤隼太、長坂拳弥
新型コロナウイルス感染が発表された左から阪神藤浪晋太郎、伊藤隼太、長坂拳弥

新型コロナウイルスの感染拡大による、先の見えない日々が続く。開幕は当初予定の3月20日から1度目は4月10日を目指すことになり、2度目の延期で現時点では4月24日となった。だが、藤浪ら阪神の選手に感染者が出るなど、3度目の延期となる可能性を否定できない情勢になってきたと思われる。

今オフは、東京オリンピック(五輪)に合わせて早まった開幕に向けた調整にスポットを当てる取材が多かった。例年より約10日前倒しとなる変則日程に向け、早期調整を掲げる選手も多くいた。それだけに、どんどん繰り下げになって正式に決まらない開幕に向けた調整は容易ではない。キャンプからオープン戦、振り替えになった練習試合と1軍へのアピール合戦が続く中、好調を維持する選手の中には「このまま早く開幕してほしい」という声も聞いた。

今は全選手の自宅待機が続き、体を動かすこともままならない。見えぬ開幕に向けて、好調の選手は維持を、不調の選手は浮上のキッカケをつかむしかない。まずは新型コロナウイルスの感染拡大がこれ以上、広がらないことが最優先。その中で、異常事態の期間がどれだけ選手の状態に左右するのか。影響は計り知れない。【阪神担当 奥田隼人】

阪神糸原(手前)の音頭でキャンプを打ち上げる矢野監督(後列右から2人目)ら(撮影2020年2月26日)
阪神糸原(手前)の音頭でキャンプを打ち上げる矢野監督(後列右から2人目)ら(撮影2020年2月26日)