西武は松井稼頭央監督(47)の新体制が始まった。
トリプルスリーに日米通算2705安打。現役時代の実績もさることながら、とにかく華のある選手だった。それは監督となった今も変わらない。グラウンドでは、ひときわ長いノックバットを手に選手を見つめる。「常にコミュニケーションをとっていきたい」と積極的に選手に声をかける。グラウンドでも存在感は際立つ。
品川プリンスホテルでの就任会見。1つの信念も垣間見えた。「ファンの皆さんの力は本当に大きく感じていました。ファンあってのプロ野球」。辻前監督もファンを大事にしていたが、松井監督も同じ。「コロナ禍で制限はありますけど、自分も先頭でファンサービスをしていきたいと思っています。僕自身も楽しみにしていますし、当然、選手が小さいことを積み重ねていくのも大きいと思います」と続けた。
ファンサービスで“心残り”もある。選手時代の記憶を呼び戻して言った。「現役の時にもっと、折れたバットであったり、もっともっとプレゼントできなかったのかな」。これはあくまで一部にすぎないが、根底にはファンへの強い意識がある。スター街道を歩み、人から見られる環境で生きてきた。メジャーも経験した。「常にファンのみなさんを感じながら、これから1人でも多くが、野球観などを伝えていくのも、プロとしての使命だと思います」とも語った。
松井ライオンズが目指すのは、足を絡めて大事な1点をもぎ取る野球。同時に「ワクワクするようなチーム」をつくることも目指す。実現するには「選手がワクワクしてやらないと、ファンの皆さんがワクワクしないと思います」。まずはプレーする側が心を躍らせ、ファンの心をつかんでいく。【西武担当 上田悠太】




