一体、何を思う。ソフトバンクの斉藤和巳3軍監督(47)が背番号3桁の選手らに問いかけた。
「何か思わなあかんよね。思って当然」
2月1日に春季キャンプがスタートした。ホークスは12球団唯一の4軍制度で、今年も支配下選手65人、育成選手54人の大所帯だ。キャンプはA組(1軍)、B組(2軍)が宮崎、C組(3、4軍)は福岡・筑後市内のファーム施設で汗を流す。メンバー振り分けは1月26日に行われたベースボールミーティングで決定。A組に育成選手では3年目の盛島稜大捕手(20)、佐藤航太外野手(20)がサプライズ選出となった。冒頭の斉藤監督のコメントは、両選手がA組入りしたことで、C組の育成選手が何を思うかだ。
「こういうこともあるんやなと思ってほしい。どこで何がどうなるかは分からへん。チャンスが来た時に、自分のパフォーマンスがしっかりできる、準備するのは当たり前のこと。当たり前のことが、当たり前にできないからこそここ(C組)にいる」と言う。
盛島、佐藤航はチャンスをつかんだ。昨季の主戦場はC組メンバーと同じで3、4軍の非公式戦だった。それでも、盛島は強肩強打が持ち味で、城島CBOが絶賛する逸材だ。佐藤航はシーズン後半から2軍定着し、打率3割2分8厘(122打数40安打)をマーク。この活躍がA組抜てきにつながった。
斉藤監督は、昨年も4軍監督で主に育成選手の指導に携わった。今年から3軍監督に配置転換も、選手と接する意識は変わらない。「3軍、4軍にいる選手はまず2軍に上がりたい思いが強いので。1人でも多く試合に出られる状態にするためにスタッフ、コーチと連携を密に取っていきたい。ただ、2軍が一番上ではないので、その先の1軍を目指してやってもらいたい。僕らがその意識を持ってやらないと、選手をそっちの方向にもっていけない。最終的には1軍で活躍する、1軍の戦力になる意識でやってほしい」と願った。【ソフトバンク担当=佐藤究】




