先日閉幕した東京五輪で、正式競技としては初めての金メダルを獲得した侍ジャパン。その中で不動のリードオフマンを務め、MVPに選出された山田哲人(ヤクルト)。13日に再開したリーグ戦でも、ここまで25本塁打。首位阪神と2・5ゲーム差の3位の原動力になっている。

過去に4度もシーズン30本塁打を記録している山田だが、やはり「二塁手」としては圧倒的な成績だ。近年はバッティングのいい二塁手が増えてきたが、本塁打25本は今季の他球団の二塁手と比べても抜けて多い。昨季のパ・リーグ本塁打王・浅村(楽天)がここまで10本塁打と、なかなか1発が出なかったこともあるが、その浅村の倍以上。OPSでも唯一の9割超えと好調さがうかがえる。

各チームの二塁手の打撃成績
各チームの二塁手の打撃成績

山田はこのままいくと、二塁手として2つの新記録を達成できる。過去のシーズンで、主に二塁を守った選手の最多本塁打は04年ラロッカ(広島)の40本。ただ、この年のラロッカは二塁で84試合、一塁で47試合に出場。40本のうち14本が一塁出場時に打ったものだった。山田はこれまでのペースで残りの試合も打つと最終的に43本。ラロッカ超えはもちろん、史上初の二塁だけでシーズン40発を達成できる。

主に二塁を守った選手の上位5傑
主に二塁を守った選手の上位5傑

もう1つは、二塁手での通算本塁打の更新。通算では239本塁打だが、12年8月10日に遊撃で出た試合で打った1本以外、238本は二塁で出た試合で打っている。二塁出場時の通算本塁打を調べてみると、200本以上打っているのは4人だけで、山田は山崎(西武)の245本に次ぐ歴代2位。1位の山崎まで残り7本で、シーズン40発より先に通算記録でトップに立つことになりそうだ。

二塁出場時の通算本塁打5傑
二塁出場時の通算本塁打5傑

4番の村上に隠れながらも、自己最多のペースで本塁打を打っている山田。東京五輪の金メダルに貢献した29歳が、二塁手としてもNO・1の座に就こうとしている。【多田周平】