開幕試合は青森東が五所川原農林を破り、2回戦進出を決めた。1番宗片優志内野手(3年)が5打数3安打1打点の活躍。4日の練習試合で打球を目に受け、出場が危ぶまれたが、克服して勝利に貢献した。
宗片が内出血で真っ赤な左目のまま、飛び切りの笑顔をみせた。1回に中前打、7回は2死一、二塁で中前適時打、9回は先頭で右翼線三塁打を放ち、次打者の犠飛でダメ押し5点目のホームを踏んだ。「開幕試合でも緊張しなかった。甘い球を思い切り振った」と胸を張った。
アクシデントは大会直前の4日、岩手遠征で起こった。盛岡市立との練習試合でイレギュラーの打球が宗片の左目を直撃した。周辺の腫れで目がふさがれるほどだった。「大丈夫か」。仲間が心配した。病院で治療を受け、2日ほど目を冷やし続けた。7日から練習に復帰したばかりだった。
腫れはだいぶ引けた。「ケガには慣れているので、練習に復帰しても打球の怖さはなかった」と宗片。1年秋にも打球を左目に当てた。昨年春秋には太ももの裏の筋肉を痛めた。それらを克服して3年間、頑張ってきた。最後の夏の開幕試合、欠場するわけにはいかなかった。
「出場できないかなと思った。でも彼が出ないとうちはだめ。よかった」と米田智監督(46)はほっとした表情。宗片の奮起でチームは一丸。左腕エース福士大雅(3年)が6回を7安打1失点、救援の本堂央理(2年)が3回を2安打無失点の好投。バックは無失策で支えた。
次はシード校(春ベスト4)の青森が相手。今春のリーグ戦では敗れた。地区予選は青森北に敗れ、県大会出場を逃した。「春の悔しさの分、しっかりやってきた。それを全部出せるよう頑張る」と宗片は赤い目を光らせた。【北村宏平】

