我孫子東が、「千葉のジャイアン」こと宮城正規投手(3年)の好投に打線がこたえ、同校誕生後初の16強入りを決めた。

 初戦から3戦続けて先発した181センチ、100キロの宮城は初回、1死から連打で一、三塁のピンチを招いた。それでも、最速144キロの速球を軸に後続を抑えた。

 その後も毎回走者を背負ったが、「雨より暑い方が得意です」とこの日の気温32度も、ものともせず要所を抑えた。8安打を打たれながらも、6回8奪三振1失点と粘った。

 打線は2回、2死満塁のチャンスで9番武山昴太内野手(3年)が、中堅手の頭を越える3点適時三塁打を放ち、先制。6回には1番草刈拓臣外野手(3年)が、この日3安打目となる右越え本塁打を放ち、ダメを押した。

 宮城は「立ち上がりは良くなかったが、5、6回から良い球が投げられた。かなり暑かったけれど、終盤までスタミナは大丈夫です。走者を背負っての投球もこの大会ではあまりありませんでしたが、しっかり投げられました」と収穫を得た様子だった。

 大井弘監督(59)は「勝ててほっとした。武山はよく打ってくれた。宮城もこの暑さの中、スタミナは問題なさそう。次は専大松戸だが、うちは失うものは何もないので、がむしゃらにぶつかっていくだけです」と意気込んだ。