東海大菅生の「しんちゃん」勝俣翔貴投手（３年）が、打倒清宮に燃えた。準決勝の国学院久我山戦に勝利した直後、たっぷり汗を流しながら、「先発して、投げ切りたいです。抑えてこそエースだと思う。注目されると燃える」と闘志を高めた。

　春季東京大会以降、ブルペン投球の仕上げは、清宮をイメージして投げ込んだ。捕手と左打席に立つスラッガーを想定して実戦同様に投球を組み立てた。

　「インコースの真っすぐと、外の変化球。スライダー、フォークです」

　内角直球で体を起こして、沈む変化球で勝負する。準決勝の清宮は、低めの変化球で２三振している。勝俣は「真っすぐに強いイメージ」と、変化球を効果的に散らすつもりだ。

　この日は５回に適時二塁打を放つと、８回途中から救援し、１安打で投げ切った。春夏連続の甲子園へ、「しんちゃん」が高校生活最大の勝負に挑む。