第99回全国高校野球新潟大会が今日7日に開幕する。

 剛腕が夏に間に合った。1年時からプロ注目の右腕、日本文理・鈴木裕太投手(2年)は背番号18でベンチ入りする。昨秋の準決勝・関根学園戦で、ハードオフ新潟のスピードガンで148キロを計測。ところが2月下旬、今年初のシート打撃登板で右肘に違和感を覚えた。春は体調回復に慎重を期して県大会、北信越大会ともベンチを外れた。「貢献できなかったのが悔しくて、早く投げたかった」。6月中旬に行われた刈谷工(愛知)との練習試合で実戦復帰。「投球練習はいい感じ」とほぼ完調に近い手応えで、周囲を安心させた。

 現在は中1日のペースでブルペン入りし、1日100球の投げ込みで肩のスタミナも戻ってきた。リハビリ期間中は前腕を鍛えるトレーニングを欠かさず、「筋肉が付いて腕が太くなった」とスピードアップにも自信を深める。「夏は1イニングでも多く投げて、しっかり0で抑えたい」と、厚い投手陣に割って入るつもりだ。