新潟西が佐渡総合に10-0の7回コールド勝ちした。2年生エースの浅野耕太(17)が2安打に抑える好投を見せた。

 豊富な球種を持っているが、2回戦の開志学園戦に向けて封印。自信のあるフォークほか、チェンジアップ、スプリット、カーブを投げずに直球で押し、時折スライダーを織り交ぜた。

 7回を投げて4三振。制球の良さを見せて無四球投球だった。9-0と快勝ペースに乗った5回、佐伯泰寛監督(27)が「次ぎもあるから」と交代を打診したが「エースとして最後まで投げたい」と続投を志願。80球投げ「次へのいいアップにもなった」と話した。

 直球の最速は今春計測した133キロしかデータはないが180センチ、79キロのパワーは実証済み。4番打者としてこの日、右越え二塁打を2本放った。佐伯監督は、浅野の投球を「相手が強ければ強いほど力を発揮する。旋風を巻き起こしたいと思っている」と期待を寄せていた。