波乱が起きた。昨夏代表校の京都翔英が9回サヨナラ負け。初戦で姿を消した。

 3回、4番川本万葉内野手(3年)の左中間二塁打などで幸先よく先制。自慢の打線で流れを作ったかと思いきや、まさかのアクシデントが起きた。

 エース内橋拓也投手(3年)が左脇腹の痛みを訴え、3回途中で降板。伊地知正喜監督(43)は「継投の計算が狂った」と振り返り、「負けたのは僕の責任」と言葉は少なかった。

 同校は昨秋に浅井敬由監督(享年56)が急逝しており、亡き恩師に吉報を届けようと戦いに臨んでいた。内橋は「浅井監督に謝りたい」と涙を抑えることができなかった。阿部大弥主将(3年)も「悔しい。負けた気がしない」と敗戦を受け入れられない様子だった。