東大進学を目指す春日部共栄の秀才4番打者、山本大貴内野手(3年)が3打数2安打2打点の活躍で7回コールド勝ちに貢献した。6回1死満塁。2年3学期に12科目でオール10を取った山本の頭脳をフル回転させた。「打ったのはカーブです。直球で2球ボールが続いたので変化球を頭に入れつつ、真っすぐにも対応できるように待ちました」。読みは当たった。

 スタンドでは今春、次男の吉田塁内野手が入部した関係で、お笑い芸人のレッド吉田(51)が父母会席から応援。山本は同じ世田谷シニアの先輩。「同じ寮で生活していますし山本君の背中を追ってほしいですね」とレッド吉田。文武両道の先輩は後輩たちのあこがれでもある。

 本多利治監督(59)からは「思い切りの良さと集中力。それがすごい」とたたえられた。山本は「チームに一体感が出てきています。甲子園も東大も行きます」と目を輝かせていた。【福田豊】