<高校野球新潟大会:中越7-2柏崎工>◇17日◇4回戦◇悠久山

 中越が柏崎工に7-2で快勝した。1-1の5回1死一塁に坂井翔太遊撃手(2年)が、勝ち越しの右中間三塁打を放つと流れは一気に傾いた。この回、3点を奪い、以降は並ばれるシーンはなかった。

 アウトコースの直球、初球だった。坂井翔が右打席で逆らわずにバットを振り切ると、打球は右中間を割った。「二塁手の頭の上をイメージして打った」と頭に描いた通りの方向へ、打球は飛んだ。

 1点を初回に先制してから、打線はちょっぴり雑になった。本田仁哉監督(40)は「2回以降は引っかけた打球が多かった」と、1-1に追いつかれると打線に「センターを意識して打て」と指示していた。それを打線は忠実に守った。5回1死から河村壮太右翼手(3年)が中前打で出塁し、坂井翔の右中間適時三塁打が生まれた。本田監督は「河村と坂井(翔)の打球が試合を作ってくれた」と2人の打撃を高評価していた。