日本文理が7回コールド勝ちで準決勝にコマを進めた。

 初回に2点、2回裏に4点と序盤でリードを広げた。5回裏に3点を挙げた後、6、7回表に巻総合に反撃を許したが、7回裏に1点を追加して決着をつけた。

 12安打で10点と敵失にも乗じて、着実に加点。大井道夫監督(75)は「打線の出来は普通」としつつ、「まだ飛球の凡打が多い」と、たたきつける打撃の徹底をうながした。選手にもそれは響いている。「学校に戻ってからミーティングをします」と笠原遥也主将(3年)。「リードを奪って、これでいいと思ってしまってはダメ」と反省点を話した。

 もっとも、試合を左右するような隙は与えなかった。今大会2度目の登板になつた。本格派右腕鈴木裕太(2年)も4回を2安打無失点。3年ぶりの優勝に向けて、戦力は整ってきた。「ここまで来たら、どのチームにもチャンスがある。うちの野球をやるだけ」。大井監督は、自信をちらつかせた。