今夏の全国高校野球選手権大会で8強入りした仙台育英(宮城)は10日、部員の飲酒、喫煙が発覚した件で記者会見を開き、佐々木順一朗監督(58)が来年1月1日付で辞任すると発表した。系列の秀光中軟式野球部監督の須江航氏(34)が新監督に就任する。この日午後、父母約100人が参加した保護者会で佐々木監督は「この責任の重さは重大であると思っています。今後、野球部に笑顔が戻れるように祈っている。申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 同校の調査の結果、飲酒や喫煙は今年3~11月に計8件あり、野球部員は9人が関わった。場所は仙台市内の居酒屋や、野球部の寮だったという。同部は来年1月9日まで活動を自粛する。佐々木監督は「管理体制の甘さだと思う。監督の脇の甘さがすべての原因じゃないかと思う」と苦渋の表情を浮かべた。8日には宮城県高野連に調査書を提出しており、日本学生野球協会の審査を待つ。