2年連続4回目の出場の土浦日大(茨城)は、大会第5日の第4試合で興南(沖縄)と対戦することが決まった。

 小菅勲監督(51)は「去年と違って気持ちにゆとりがある。自信を持ちながら臨む甲子園です」と胸を張った。

 取手二(茨城)の選手として84年夏に全国制覇した経験をもつ小菅監督は、今年、選手たちに折に触れ当時の経験談を話してきた。

 「木内監督なら、今の自分になんて言うだろ、と考えたんです。きっと、『小さくならずにのびのびやりなさい』と言うでしょう。当時の自分たちがそうだったから」。

 そんな当時を振り返り、この甲子園では選手たちに「のびのび野球」を指示。「これまで監督として3回、甲子園に来たが、かしこまってしまい選手を固くさせていたような気がする。今回は原点にかえって、のびのびやらせようと思います」と笑顔。「勝たなきゃいけない」「打たなきゃいけない」ではなく、プレッシャーを楽しむくらいに戦わせたい。指揮官のそんな思いが込められている。

 甲子園で、新たな土浦日大野球が勝利を引き寄せる。