秋季高校野球静岡大会の決勝と3位決定戦が6日、沼津・愛鷹球場で行われる。3位決定戦では、残り1枠の東海大会(20日開幕、三重県内)出場権を懸けて加藤学園と静岡が対決。両校ともクリーンアップを打つ左打者が調子を上げている。

薄暗くなった加藤学園のグラウンドで、副主将の藤原颯二郎一塁手(2年)は、誰よりも大きな声を出していた。準決勝で清水桜が丘に敗れた後、米山学監督(40)林口泰地主将(2年)と3人で話し合い、指揮官から「2人はチームの顔。やるべきことをしてチームを引っ張ってほしい」と言われていたからだ。

17年ぶり2度目の東海大会出場を懸けた3位決定戦は、1週間延期。藤原は「準決勝で負けた後、自分もチームも気持ちの切り替えがスムーズにできていなかったので良かったです」と言った。米山監督も「練習に集中できず準備不足だったので、順延してくれてよかったと思います。うちにとっては、恵みの雨になったかな」と前向きだ。

確かに打ち勝つ野球を目指すチームにとっては、静岡の研究する時間が増えたことがプラスだ。選手たちはDVD再生機がある教室を借り、静岡投手陣の映像を見ながら打席でのイメージを繰り返したという。「どの投手もタイミングは取りやすいと感じました。普段通りの打撃をしたら問題ないと思います」と話す藤原は兵庫県出身で、静岡への気後れもない。「静高の伝統とかはよくわからないので、特に意識することはないです。とにかく、チャンスで打って、米山監督を男にしたいです」。4番打者としての務めを果たし、その思いを遂げる決意だ。【河合萌彦】