興南(沖縄)が昨年秋のリベンジを果たした。勝てばセンバツ出場が確実となる昨年秋の九州大会準々決勝で筑陽学園(福岡)にタイブレークの末に敗戦。センバツの道を絶たれた相手に、この春で見事な逆転勝ちを収めた。

我喜屋優監督(68)は「同じ相手にやられるのは嫌ですよ。選手たちは悔しい思いをしてここまでやってきた。勝つことが一番の薬です」とにこやかな表情を浮かべた。

最速149キロ左腕、宮城大弥(ひろや)投手(3年)がこの日もほえた。センターでスタメン出場も、1点ビハインドの6回無死三塁のピンチで急きょセンターからマウンドへ。その後、3人を打ち取り切り抜けると、9回までの4イニングで8三振を奪って「無安打無得点」投球で打線の逆転を呼んだ。「昨年秋に悔しい負け方をした。ずっと泣いていたし野球人生で一番悔しかった。勝てたことで少しは成長したんではないかと思います」。淡々とした表情ながら、言葉にはこの試合にかける思いがこめられていた。