和歌山南陵はあと1本を出せず、初戦敗退した。

プロ野球の大洋(現DeNA)、日本ハムでプレーした岡本哲司監督(58)は就任4度目の夏。そのうち3度は智弁和歌山に敗れている。今回は初めて中谷仁監督(40)との「元プロ」対決だったが、王者の壁は厚かった。

創立1年目で1年生だけで臨んだ16年夏に智弁和歌山に2-7で敗れた。17年はコールド負け。強豪の背中を追いかけ、着々と力をつけてきた。

岩出勇希投手(3年)が4失点に抑えたが、ホームが遠かった。岡本監督は名門との差を痛感していた。

「スキをなかなか見いだせない。打者にはインパクトで緩まないようにと指示をした。それと、我慢をしようと。我慢していれば仕掛けなくても相手は崩れていく。7回、8回の失点がきつかったですね。まだ開きがある。全員で勝ちにいった中で押し切られました」と完敗を認めた。