国内プロ志望を表明した大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が4日、楽天の訪問を受けた。東北担当の宮越スカウトが同校を訪れ、50分近く面談を行った。

2日の会見で国内プロ志望をあらためて表明した佐々木のもとには、3日にロッテ、ヤクルトが訪れ、楽天で3球団目となった。面談後、報道陣に対応した宮越スカウトは「素直で、どこにでもいる普通の高校生だなという感じです」と佐々木の印象を話した。

楽天は、8月末のU18高校日本代表壮行試合では石井GMも視察し「何十年かに1人の逸材でしょう」と高く評価していた。地元東北の逸材を追い続けた宮越スカウトもこの日「ドラフト1位候補の1人として、うちがどうのこうのより、日本球界としてどう育てていくか」と、そのスケールへの魅力を口にした。

佐々木からの質問もあったと説明しながら「中身はあまり言えないです。本人のことなので」と具体的なやりとりを明かすことはなかった。大雨の中、当初予定より長くなった面談時間からは、そこに熱気があったことをうかがわせた。週明け7日以降も、各球団の“大船渡詣で”は続く見込みだ。【金子真仁】