長身エースがいよいよ全国デビューする。大会第3日の第1試合に登場する八戸西(青森)は、具志川商(沖縄)と仕切り直しの「21世紀枠対決」に臨む。

先発はプロ注目の189センチ右腕、福島蓮投手(3年)が予想される。雨天順延となった21日、甲子園の室内練習場でキャッチボールなど軽めの調整で汗を流した。「甲子園の雰囲気を味わうことができた。しっかり0点に抑えていく」と冷静に話した。チームに「聖地1勝」をもたらすことができるか。

福島は身長を生かし、高いリリースポイントから投げ下ろす。直球は最速143キロ。落差の大きいフォークなど、キレのある変化球も操る。昨秋はチームの東北大会8強入りに貢献。地区予選から全9試合(先発8試合)に登板し、5完投(1完封)と大車輪の活躍をみせた。「真っすぐをコースに決めれば、打ち取れることが、分かった。秋に得た自信は大きい」と話す。

心強い師匠がいる。同校OBの元日本ハム投手で外部コーチを務める中村渉さん(41)だ。投球時の体重移動や、マウンドでの心得を伝授してもらった。福島は「真っすぐの質と制球力は上がっている。(マウンドでは)何があっても投手は、顔に出してはいけないと学んだ」。元プロの教えを甲子園で体現させる。

体も一回り大きくなってきた。入学当初は186センチ、59キロと細身だった。マネジャーの作るおにぎりを練習後に補食したり、帰宅してからは、母由香子さんのサポートもあって、どんぶり2杯の白米を食べるように心がけた。現在の体重は72キロ。体重増加につながった。「甲子園で恩返しをしたい。チームの目標は2勝。自分は投球で貢献していく」。決意を胸にマウンドに上がる。【佐藤究】