プロ注目で熊野の遊撃を守る関矢舜内野手(3年)が攻守で躍動した。とりわけ光るのは堅守だ。再三、難しいバウンドのゴロを好捕したほか6回は二遊間を抜けそうなライナーをダイブ捕球。センスを示した。

関矢もアピールポイントを「守備です」と言い切った。それでも「捕ってからもうちょっと強い送球を練習したい」と意識は高い。目標はゴールデングラブ賞10度の元ヤクルト宮本慎也氏。YouTubeなどで動作を確認し「練習でも同じことを繰り返しやられている」と手本にしている。

この日は市和歌山・小園の速球を強振して左前にはじき返し「自信になりました」と話した。高校通算11本塁打の力を発揮し「声が掛かれば」とプロの夢も明かした。NPB9球団が視察し、広島鞘師スカウトは「捕ってからが速い。うまいというショート。堅実という印象よりアクロバティック」と評した。チームを初の甲子園に導くべく夏に向けてレベル向上を図る。

ロッテ三家スカウト(熊野・関矢の守備について)「腕の使い方が柔らかい。スローイングで指先から手首を柔らかく使っている。バランスもいい」