八潮南が、5回コールドで圧勝し3回戦進出を決めた。

スタメン全員安打を放ち、先発の猪瀬翼人(よくと)投手(3年)が5回11奪三振で無安打無失点と投打がかみあった。青木理博監督(39)は「猪瀬がよく投げてくれて、守備からリズムをつくっていい攻撃につながった。これ以上ないピッチングでした」と話した。

積極的に足をからめ、3盗塁を決めた笠井紀良(きよし)主将(3年)は「初戦よりも緊張しなかった。足には自信があるので、出塁したら基本的に盗塁する意識でいました」と話した。

1回戦の川越戦を1失点、126球で完投したエース砂川海翔(かいと)投手(3年)は温存。制球力に課題のあった猪瀬だが、直球がシュート回転するくせ球と、スライダーで相手打線を翻弄(ほんろう)した。2回は3者連続三振。4回に四球を与え完全試合は逃したが、5回も3者連続三振でしめて参考記録ながら無安打無失点。めがね姿の猪瀬は「初回にうまく三振をとれて、味方の援護点もあって気持ちが楽になりました」と話した。

チーム内では、ホラー映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」に登場するピエロに似ていると言われており、将来の夢は「スター街道を行きたい。有名人になります」という明るいキャラクター。まずは今大会で活躍し、アピールする。