伝統の強力打線は止まらない。第2シード盛岡大付が盛岡中央に7-4で逆転勝ちし、2大会ぶり4強を決めた。松本龍哉内野手(3年)が3点を追う3回、今大会初の右越えソロでチームに勢いをもたらすと、同点の8回には金子京介内野手(3年)が自身3戦連発となる勝ち越しの左越えソロを放つなど3得点し、終盤に勝負を決めた。

今大会3試合目で初めて追いかける展開。それでも優勝候補は屈しなかった。3回、先頭打者の松本は「点を取られた直後の攻撃だったので、自分の打撃で流れを持ってこようと思った」。カウント3-1から直球を捉え、打球は右翼フェンスを越えた。関口清治監督(44)は「流れを変えるのは長打か好走塁のどちらかということをいつも話していたので、流れを引き寄せる点ではあの1発が効いた」と評価した。

試合の均衡は「大砲」が破った。4-4の8回1死で金子は「試合を決めようと思った。真っすぐだけを狙っていた」。2球目の内角高めの直球に反応し、体を瞬時に回転。打球はアーチを描きながら左翼芝生席で弾んだ。二塁へ向かう途中に勝ち越しの本塁打を確信。右腕を突き上げて塁間を回った。

17年以来の“夏頂点”を狙う同校は3戦で計30安打29得点、5本塁打と高い攻撃力で圧倒する。21日の準決勝は昨夏の県独自大会決勝で敗れた一関学院だ。1番松本は「初回から自分たちの攻撃ができるように流れを作りたい」。5番金子は「準決勝、決勝は接戦になると思うので厳しい中でのチャンスで打ちたい」と与えられた役割を強く意識する。自慢の猛打で、さらに大量得点を狙う。【相沢孔志】